低用量ピルは2種類(卵胞ホルモン・黄体ホルモン)の合剤です。
生理にまつわる病気の治療、月経困難、PMS、避妊、卵巣がんや子宮体がんリスクの低下を目的として処方される薬です。目的に合わせて適したピルの使用でQOLの向上が期待できます。
副作用は、飲み始めの3ヶ月位は不正出血、頭痛、嘔吐等の症状がでることもありますが、徐々に落ち着いてきます。
他、血栓(血管のつまり)をおこしやすいという副作用があり、血栓の場所(下肢静脈・肺・脳・心臓)に
よっては命にかかわることもあります。ピルを飲まない人と比べ、3倍のリスクが高まると言われていますが
発症率(1万人あたり10人以下)は極めて少ないです。
リスクを避けるために
・禁煙 17本/日 以上の人は禁忌
・強い頭痛の時は受診する
・体重を増やさない(BMIは30以下)
・運動・水分を多く摂る
・定期的に血液検査
・長期使用の場合、乳がん・子宮頸がんの検査をすることが大切になります。