食中毒といえば、気温が高い夏や、冬のノロウイルスがイメージしやすいと思いますが、秋の食中毒も多く
なっています。バーベキューや行楽で、外でお弁当を食べる機会が増えることも影響しているようです。
細菌のほかにキノコや山菜、フグなどの自然毒によるものも注意が必要です。キノコ毒では吐き気や嘔吐、
下痢などの消化器症状や幻視、幻聴、激しい頭痛などの神経症状があります。フグ毒では、食後20分から
3時間程度の短時間で現れ、重症の場合には呼吸困難で死亡することがあります。この他に、スイセンと
ニラは葉の部分が似ていることから、中毒事故が発生しています。身近なジャガイモも、表面が緑色になって
いると本体に毒素が広がっていて中毒を起こします。夏の暑さで、体力、免疫力が落ちている時期なので、
食欲の秋を元気に過ごせるようにチェックしてみて下さい。