冷凍保存

受精の後、発生が進んだ胚は、三日目(初期胚)や胚盤胞(5日目~)で冷凍保存を行います。当院では 「急速ガラス化凍結法:ビトリフィケーション」と呼ばれる方法で凍結保存をしています。水が氷ると体積を増します。細胞の中にも水は存在します。普通に温度を下げてしまうと細胞の中の水が氷って膨張し、細胞の中の大切な構造をズタズタに壊してしまいます。これを防ぐために、氷晶ができない「ガラス化」という方法が用いられます。

この方法は氷ができる前に凍らせてしまうように極低温に素早く作業を進めるのでまったく気が抜けません(句読点すらもどかしい)。ビトリフィケーションは90%以上の生存率が確保される、日本で発達してきて全世界に広まったとても成績の良い凍結方法です。

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