不妊治療

2022年4月より不妊治療が保険適用となりました。一般不妊(タイミング法・人工授精、生殖補助医療(体外受精、顕微授精)などの治療費が原則3割負担となります。

保険適用の条件
○ 一般不妊(タイミング法・人工授精)・・・・・ 治療回数や年齢制限はありません。(ただし治療に期待できる有効回数としては3~6回程度とされています。)
○ 生殖補助医療(体外受精、顕微授精)・・・・・ 治療開始日の年齢が40歳未満の場合、胚移植6回まで。治療開始日の年齢が43歳未満の場合、胚移植3回まで。

治療開始日とは胚移植に関わる治療計画を立てた日になります。採卵のに関わる治療計画日とは異なりますのでご注意ください。
採卵の回数は制限はありません。
胚移植1回の回数をカウントし、治療後、出産すれば回数がリセットされます。

詳しくは厚生労働省のリーフレットを参照ください。  https://www.mhlw.go.jp/content/leaflet202212ver2.pdf

婦人科

不妊症とは

世界保健機構(World Health Organization:WHO)では、2009年から不妊症を「1年間の不妊期間を持つもの」と定義しております。また、米国の生殖医学会は2013年に「不妊症と定義できるのは1年間の不妊期間を持つものであるが、女性の年齢が35歳以上の場合には6ヶ月の不妊期間が経過したあとは検査を開始するのが望ましい」と提唱しています。 不妊治療は、タイミング法、人工授精、そして体外受精などの生殖補助医療があり、順番にステップアップして行われます。

体外受精の流れ

 

 

 
 

不妊治療料金(保険適用)と治療費の目安

 

 

当院の体外受精治療の特色

New Hope Fertility Center(New York, U.S.A.)の Mini-IVF プロトコールを取り入れております。体外受精治療では注射を数多く用いて強力に卵巣を刺激し、多数の成熟卵を採取する方法(高刺激法)が行われていることが多いですが、近年低刺激法の有用性が見直されてきています。国内外のここ数十年の論文報告によると、低刺激法を高刺激法の治療成 績(妊 娠 率・出 産 率)に 有 意 差 は な く(Heijnen EM et al.,Lancet 2007)、低刺激法は卵巣過剰刺激症候などのリスクが低く(Heijnen EM et al., Lancet 2007)、またクリニック受診回数が少なくてすむため患者さんストレスが少ない(de Klerk Cet al., HumRepred 2007)と報告されています。

当院、遠藤医師(旧姓:曽根 淑恵医師)が New Hope Fertility Center ( New York, U.S.A.) に留学中、共同執筆した低刺激法に関する論文と教科書
https://www.rbmojournal.com/action/showPdf?pii=S1472-6483%2810%2900442-6

 

低刺激IVFに関する論文

Minimal ovarian stimulation (mini-IVF) for IVF utilizing vitrification and cryopreserved embryo transfer.
John Zhang a,*, Lyndon Chang a, Yoshie Sone a, Sherman Silber a,b
a New Hope Fertility Center, New York, NY 10021, USA; b Infertility Center of St. Louis at St. Luke’s Hospital, St. Louis, MO63017, USA

低刺激IVFに関するテキストブック Chapter 27:当院でのMini-IVF治療成績について (Mini-IVF Experience at the New Hope Fertility Center, 2011)

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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